来てしまうのです

まぁ、ボブ・ディランのお店を名乗ってるので、たまにはボブ・ディランの話を、、、。今年78歳を迎えられた御大は、只今USフォール・ツアーの真っ最中。で、このツアーでファンにとってのサプライズがたくさん。。。まぁ、ファンじゃなかったら全然興味ないでしょうけど。

まず一つ目、ステージの後方に三体の得体の知れないマネキンが立ってる。今までも、ボブが弾くピアノの上に奇妙な彫像のようなものが確認できたのが、今回はそれよりもっとあからさまにステージに「立っている」子供が見たら泣くかもしれないマネキンが。

二つ目、ドラムが10年以上叩いてきた人から、マット・チェンバレンに、そしてボブ・ブリットという新たなギターが加わりました。音の厚みが増して「ロックン・ロール」ポイントが上昇しております。

三つ目、ボブのピアノがグランド・ピアノからアップライト・ピアノに変わった、、、前述のマネキンを目立たせるかのように、その位置は控えめなところにある。昔、吉田拓郎が、ディランのライブをアメリカに観に行った時に、メイン・アクトなのに、端っこの方でギターをかき鳴らしながら歌っているのに感化されて、自らのステージの立ち位置を隅っこの方に変えたらしい。

四つ目、近年ディランはギターを全く弾かず、わけのわからんピアノを叩きながら歌うか、ハンドマイク片手に、気持ちの悪いポーズやらダンスやらを決めて歌っている。ちなみに、若い女の子が前列にいるとすこぶる機嫌が良くそのダンスもダイナミックになります。話はそれましたが、なんと久しぶりにギターを弾きながら歌っているのだ、といっても、オープ二ングの1曲だけなのだが、、、。ファンからしたら、ただギター持ったってだけで大騒ぎもんなんです、はい。かなり、オリジナルな弾き方で何度聞いても理解できません。

といったようにさまざまな新しい出来事が起きている、ディラン周りですが何が言いたいのかと言うと、78歳を過ぎたいわゆる「おじいちゃん」が新しいことにチャレンジし続けているのですよ。賛否両論はありますが、過去のヒット曲に縛られるわけでもないステージング、毎回違ったアレンジでよっぽどのファンでない限り、知った「フレーズ」を聴きつけるまで何の曲をやってるかわからないなんてことはしょっちゅうです。

ディランにできるんだから、僕にもあなたにもできると言い聞かせて「挑戦」し続けようと思います。

タルト・タタン

バースデーケーキ としてつくりました。お祝いごとしたい人、だいたいのことはやりますので言って下さいね。

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私はスペインワイン・インポーター、酒屋もやっております。都内飲食店、酒屋に卸売りをしております。
もちろん、小売りも承っております。

ワインについてのあれやこれやの質問、あなたのお店のワインのお悩み、少しでもお役に立てる事があれば幸いです。

ワインメニュー作りも承ります。

何かありましたら、こちらまでお気軽にご相談下さい。
bomboperator@gmail.com

ローリング・ストーン・マガジンの第一位

ローリング・ストーン・マガジン誌が選ぶ、偉大なるアルバム500の第一位は、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・クラブ・ハーツ・バンド」。このアルバムはいわゆるシングル・ヒット曲はない。しかし、一枚のアルバムにテーマを持たせる「コンセプト・アルバム」としての地位は揺るぎないものであって、確かに今聞いても全然古臭いくない。なんてったって50年以上前のアルバムなんですよ、これは。まあ、さすがビートルズとしか言いようがないアルバムですね。ちゃっかりボブ・ディランもジャケットに写りこんでいます。

https://www.youtube.com/watch?v=VtXl8xAPAtA

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ペペロナータ

このチャコリに合わせるために、パプリカを、、、あぶって、むいて、切って、掃除して、いろいろかけて、、、僕、マリネが好きや。

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Like A Rolling Stone

伝説とされている「Like A Rolling Stone」
観客「裏切り者」
ディラン「お前なんか信じない、お前はペテン師だ」
ざっとその背景を説明しますと、
フォークのプリンスだったディランが突如
エレキ・ギターを抱えて歌い出したことが
賛否両論の議論を巻き起こしたのです。
で、このツアーのエレクトリック・セットで、
観客がブーイングをするのが、一種のファッション
だったらしいです。

Like A Rolling Stone
——————————————————-
ちょっと前まではあんたはいい服を着て
乞食に金をめぐんでやってたね
そんなあんたを見て
他人は「気をつけろよ、きっと落ちぶれるぞ」
って忠告してたのを
あんたは気にもとめなかったよね
そこらへんでたむろしてる連中を
あんたはよく笑い者にしてたね
今じゃあんたもそんなことは言えない
今じゃあんたはそんな偉そうにもできない
次の飯にありつくのも精一杯だなんてね
どんな気分だい?
どんな気分だい?
家がないって
誰も君を知らないって
転がる石のようだなんてね
ヘイ、ミス・ロンリー
一流の学校に通ってたんだね
こってりそこでしぼられてさ
でも誰もそこではどうやってストリートで
生きていったらいいなんて教えちゃくれなかったよね
そして、今やあんたはそれに慣れなくちゃなんない
フーテン野郎となんて一緒にやっていけないと
あんたは言ってるが
今じゃわかるだろ
彼はあんたに人生のアリバイを売ってるわけじゃない
彼のその透き通った眼が真実を語ってるだろ
「俺と取引できるのかい?」って
どんな気分だい?
どんな気分だい?
一人ぼっちになるって
帰る家もない
誰も君を知らないって
転がる石のようだなんてね
見向きもしなかったよね
あんたを楽しませようとしてた道化師たちを
ただのいかがわしい連中だと思ってさ
あんたは全然わかってなかったよね
人の機微ってものをさ
あんたのためだけに人生はあるんじゃないんだよ
外交官と一緒に金ピカの馬車に乗ってさ
そいつはシャム猫を肩に乗せてたよね
認め難い事実なんだよ
本当のペテン師はそいつだったんだよ
盗れるだけ盗ってあんたの前から姿を消したじゃないか
どんな気分だい?
どんな気分だい?
一人ぼっちになるって
帰る家もない
誰も君を知らないって
転がる石のようだなんてね
塔の上にいるお姫様
そしてその他の上手くやってそうな人達
みんな酔っ払って、自分たちは特別だと思っている
なんか高価な贈り物を交換しあってるけど
ほら、そのダイヤの指輪を質屋に持ってった方がいいんじゃないか
興味津々だったよね
ボロをまとったナポレオンに、、、
で、彼が残した言葉にね
あんたもそうだろ、今や何にも持ってないし
無くすものもない
透明なんだよあんたは
隠すものなんて何もないんだ
どんな気分だい?
どんな気分だい?
一人ぼっちになるって
帰る家もない
誰も君を知らないって
転がる石のようだなんてね
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Workingman’s Blues #2

いつまでも終わってほしくない悲しくも美しい唄

Workingman’s Blues #2

夜のとばりがその街にやって来た
星明りが小川のほとりに写り込んでいる
金の力で労働者たちを何とかしようとするが
そんなものは何の役にも立たないんだ
僕が一番愛してやまない場所ってのは
そう美化された記憶の中にあるんだけど
それはかつて僕たちが歩いてきた道
だけど全く新しいものなんだ
資本主義ってものを肯定したいなら
低賃金で働くことも受け入れなければならないってね

僕は人殺しはもうやめたんだ
こっちに来ておすわり
僕にとって君は僕以上に大切なんだよね
君もそうかもしれないけど
目を固く閉じて
貨物電車の通り過ぎていく音を聞いている
僕はと言えばただここにおっ座って
飢えた人達が僕の感情に訴えかけてくるのを
なんとか避けようとしているんだ

どん底で会うんだ
絶対遅れるなよ
僕のブーツと、それと履き替える靴も持ってきてね
そこから逃げ出すことも、立ち向かうこともできるんだけど
そう、こうやって俺たちの歌を少しばかり歌おうじゃないか

今戻ったばかりなんだけど
もう次の航海の準備はできてるぜ
風と海にはあがらえないのさ
地獄から彼らを引きずり出して
壁に整列させてね
そして、彼らの敵に売り渡すんだ
なんとか正気を保とうと
自分はいいやつだって言い聞かせるんだけど
やっぱり寝てやり過ごすしかないのかな
誰も欲しがってないものを手に入れてるのに
それを捨てることができないんだ

今やその場所は敵だらけなんだ
中には口のきけない人や
耳が聞こえない人もいる
男も女も
悲しみに暮れる時がやって来るなんて
誰も知らないんだ
暗闇の中で
鶏の鳴き声が聞こえたんだ
ひょっとしたら僕の愛する人の吐息かもしれない
廊下に足を投げ出して
僕は台所で寝ているんだ
まるで死んだみたいにね

どん底で会うんだ
絶対遅れるなよ
僕のブーツと、それと履き替える靴も持ってきてね
そこから逃げ出すことも、立ち向かうこともできるんだけど
そう、こうやって俺たちの歌を少しばかり歌おうじゃないか

納屋も焼かれてしまったし
馬も盗まれてしまった
少しばかりのお金もない
用心深くなんなきゃね
僕は誰の言うこともききたくない
このまま罪を犯し続ける人生なんてまっぴらだ
ちゃんと自分でわかってる
太陽が沈んでいくことも
君がここにいれたらどれだけ良かったのに
教えておくれよ
君が僕のことを忘れちゃったって思うのは間違いなのかい

心配したり
せかせかしたり
騒ぎ立てたり
いらいらしたり
そうやってみんな自分の時間を無駄にしてるんだ
ずっと君のこと忘れられないし
きっとこれからもそうなんだ
君は僕を言葉で傷つけたんだ
本当は君のことを正してあげなきゃいけない
全部本当だよ、君が耳にしてきたことは

どん底で会うんだ
絶対遅れるなよ
僕のブーツと、それと履き替える靴も持ってきてね
そこから逃げ出すことも、立ち向かうこともできるんだけど
そう、こうやって俺たちの歌を少しばかり歌おうじゃないか

友よ
何も悪くないんだ
僕の目をみたけりゃ
どうぞそうればいい
僕が君に武器を向けたことを
誰も何も言わないんだ
聖なる犠牲って言葉に騙されて
そんな人はいっぱいいたんだ
君をそっと横たえて
ラッパを壊して
君を剣で斬りつけるんだ
僕がそう言ってるんだ
きっとそうなるに違いないんだ

そう今や僕は落ちぶれた
体中青あざだらけ
もう一回君にチャンスをあげようと思う
僕はずっと一人だし
君には期待してるんだ
僕を本当の意味での幸せなところに連れてってくれるってね
新しいスーツも手に入れたし
もう一度結婚もした
今なら少しばかり食べるだけで生きていける
決して働かない人もいるかもしれないけど
彼らにとって働くってことの意味すらわかんないんだ
なんか切なくなっちゃうよね

どん底で会うんだ
絶対遅れるなよ
僕のブーツと、それと履き替える靴も持ってきてね
そこから逃げ出すことも、立ち向かうこともできるんだけど
そう、こうやって俺たちの歌を少しばかり歌おうじゃないか

Copyright © 2006 Special Rider Music

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ジントニック

何年か前にジントニックのレシピを偉そうに書いているのを見つけたので、それを多少修正してのっけてみます、、、。

このカクテルが美味しいといわれると、いちばん嬉しい。

正直、現時点で自分の技量を最高に反映するジントニックを提供しているんやけど、これは、決して完成形ではないと思う。経験を重ね、自分の味覚も変化していくし、毎日ジントニックを飲むことによって、より繊細なレシピや、技術の違いによる、味の変化が明確に感じとれるようになってくると思うからね。

で、そのジントニックって何やねんというと、基本のレシピは簡単、ジンにライムの絞り汁を加え、トニックウォーターで割る。そう、単純なものです。だからこそ奥が深い。

どんなジンや、トニックウォーターを選択するか、ライムのカットの仕方、絞り方、あるいは、ライムのコンディションの見分け方、それぞれの材料をどのくらいの割合で使うのか、はたまた、グラスはどんな形が良いのか、どういう状態で原材料を保存しておくのか。僕が気づいていないチェックポイントを含めると(これに気づくとさらに美味しくなる!)、気が遠くなる技術の研鑽が要求されるカクテルなんや。

で、今の僕のジントニックのつくり方。

ジントニック

材料とグラス。グラスはあまり口径の広いものは良くない。なぜなら、香りと炭酸がとびやすくなるから。

あんでは、錦糸町に工房のある、「松徳硝子」の「うすはりぐらす」のタンブラー使っている。もともと、電球を造っていた町工場が、その技術を活かしてグラスを製造してるんや。口当たりがとても良く、とくに炭酸水の長所を良く引き出すと思うんよね。

で、ライムをカット。僕はライムのコンディションによって異なるけど、ジントニックには通常1個、ライムを使う。皮が薄くて、弾力があるものがベスト。カットすると緑色。カットして黄色いものは少しライムの量を増やし、トニックウォーターの量を減らす。どうしても、満足できるライムが手に入らない場合は、ジントニックを提供するのはやめてしまう。それくらい、ライムの使い方は、ジントニックにおいて繊細なんや。

ライムをカットしている間、タンブラーは冷凍庫で冷やしておきます。

IMG_4675

ライムのカットの仕方やけど、横割りでも、縦割りでも普通に2等分すると、どうしても、房の皮の部分がたくさん残ってしまって、絞った時にこの部分から、苦みや、エグ味がでやすくなってしまう。

で、この写真にあるカットの仕方。

1、ライムの頭を上にして、両端3分の1くらいのところを切り落とす。
2、残った部分の両端を真ん中の芯の部分を残して、3等分する。
3、で、芯の部分以外を「レモン絞り器」で優しく絞ります。

注意点としては、絞る時に強くごしごし押し付けないようにすること、イメージとしては、果肉の間にある液体だけ取り出すような感じ。カットしたライムに軽く切れ込みを入れておくと絞りやすくなる。

そうそう、忘れとった。

ライムをカットする際に、小指の先ぐらいの大きさの、ライムの皮を薄く剥いでおくこと。最後に、香りづけするのに使うんや。

で、絞ったライムジュースだけを、冷凍庫から取り出したタンブラーに加える。僕は、ライムの皮をタンブラーに落とすことはしない。なぜなら、皮から苦みやエグ味がでてしまい味が変化してしまうから。

で、スパイスとして、「クローブの自家製酒」と「オレンジの皮を漬け込んだ自家製酒」を微量加える。どちらも、清涼感と味のつなぎ、かつあつみをもたせるために使います。

IMG_4689

で、「タンカレー」ジンを加えます。「ゴードン」、「ビフィーター」、「ボンベイ・サファイア」など、いろんななジンが、ジントニックに使われるけど、「シュウエップス」のトニックウォーターと、「タンカレー」の組み合わせが、ジントニックでは鉄板やと、僕は思っている。

そうそう、「タンカレー」は冷凍庫の中でキンキンに冷やしておいて下さい。

で、「シュウエップス」トニックウォーターを静かに注ぎます。多分、バーテンダーの方は炭酸が抜けるといって絶対しないでしょうが、僕は、味の安定感を損ないたくないので、トニックウォーターも計量して注ぎます。最後に「タンカレー」を加えます。冷凍庫に入れておいた「タンカレー」は比重が重くなっているので、最後に加えることによって、全体にバランスよくまざります。

で、軽く下から持ち上げるように2~3回ステアします。ここまできて気づいた方もいるかもしれんけど、僕は氷を最後に入れる。これは、純粋に材料をよくまぜるためなんや。特にジントニックは材料がうまくまざってないとと、本当にまずくなっていますんや。

目指すは球体の味。

原材料さえしっかり冷やしておけば、氷は冷やすためでなく、純粋に保冷のためだけに使える。イコール、氷が溶けることによる味崩れを起こしにくくなるんや。(カクテルによっては、氷のとけ具合でバランスをとっておいしさが増すものもあるけどね。)

最後に氷を加え、最初に切り取ったライムの小片を中指と親指で軽くつまみ、グラスの上から香りを飛ばす。

IMG_4688

完成!

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ボブと僕

ちょっと今日の話は長くなりますので、面倒くさい人は絶対読まないで下さい。

そもそも、何で僕がお店の名前に「ボブ・ディラン」をつけているのか?ってことを話そうと思います。

まず、僕とディランの出会いは156才までさかのぼります。

洋楽を聞けば女の子にモテるんちゃうか?ってめちゃくちゃ単純な発想でした、最初は。で、当時僕のまわりではやっていたのが、「ガンズ・アンド・ローゼズ」「ボン・ジョヴィ」とか、「UB40」とかでした。「ビートルズ」や「カーペンターズ」はみんな知ってるから、あんまり目立たれへんなあとか考えながら、あるときテレビを見ていると、武田鉄也が何やらめちゃくちゃ美しい英語の歌を歌っていたのでした。で、その作詞・作曲にボブ・ディランって書いてあって、もしかして僕が聴かなあかん音楽はこれかもしれん、と思って翌日、レコード屋でディランのベスト盤を買ったんですよ。

で、家に帰って聴いたら「なんか暗いなー、だみ声で全然ぴんとこーへんわー」ってゆうのが第1印象でした。

「これ、ちゃうかも?」ってとりあえず疑心暗鬼になりながらも、聴き進めていったんですよね、とりあえず。

そしたら、ある曲でしびれちゃったんですよね。

Like A Rolling Stone

ホンマに今まで聴いたことのない感じの歌でした、、、。圧倒されました。歌詞を見てさらに驚きました。なんじやこりゃってね。めちゃくちゃカッコええやんけって。

そこからは恋する乙女でした。

手当たり次第に彼のCDを買いまくり、これがまた大変やったんです、もうすでに30年以上のキャリアがあったので、、、。

時効やからええと思うんですけど、当時絶対に勝てるパチン○に朝一から通い、それから学校に行くっていう生活をしていました。親は知らないのはずなので、うちの親を知っている人は言わないで下さいね。

で、それで稼いだお金を全部彼のCDを買うのに使うと。

またさらにやっかいなことに、ディランって、ライブではオリジナルと全然違う演奏をするんですよ。

オリジナルのCDではイマイチやなーって思ってた曲でも、ライブになるとめちゃくちゃカッコいい曲になってたりすることがよくあるんですよ。

こうなるとやばいです。何がやばいって、そういう音源は、公式に発売されているわけではなく、海賊盤として大阪の日本橋や、心斎橋の怪しーいレコード屋で売られているわけですよ。そして、足元を見られます。高いです。お金をいっぱい使いました。恋してしまったので仕方がないのですが、、、。

で、やっぱり聴いていくうちに思ったんですよ。彼の言ってることをもっとわかるようになりたいって。英語を勉強せなあかんって。

それからめちゃくちゃ英語の勉強しました。でもね、結論から言いますと、英語勉強しても全然彼の歌っていることなんてわかれへんかったです。ただ、英語がわかるようになればなるほど、僕は催眠術にかけられていきました。

「ホンマカッコええ!」

教祖様ですね。彼が何をしようともオッケーって。

その恋心は僕にはじめての海外生活をさせるほど大きくなりました。

アメリカに彼を追いかけに行ったのです。

色んなとこに行きました。

武道館のような大きなホール、フットボール・スタジアム、ビーチであったライブは終電をのがして、そのまま砂浜に寝そべって朝を迎えたこともあったり。

一番感動したのは200人くらい入ったらいっぱいいっぱいの小さなクラブでのシークレット・ギグにもぐりこむことができた時でした。

アメリカの人は優しくて、僕が熱狂的なディラン・ファンってわかると、前の方に行けよとみんな言ってくれたのです。おかげで顔のしわがわかるくらいの距離で、気絶するくらいに騒ぎました。

で、アメリカに行ってた時に、色んなクラブやライブ・ハウスに行ったんですよね。そしたら、そこでは、人種や、おとな、こども、おじいちゃん、おばあちゃん、わけへだてなくみんな音楽を楽しんでいる。そして、ミュージシャンの人もみんなめちゃくちゃ楽しそうなんですよ。

なんかその時に「ビビっ」ときたんですよね。僕がやりたいことはこういうことなんちゃうかと。みんなが楽しそうな顔してんのを見るのは、ホンマに幸せやなーって。

で、日本に帰ってきたら履歴書をカバンに数枚ほうりこみ、目につくライブハウスに片っ端から入って、雇ってくれーって。僕は将来ライブハウスをつくりたいんやーって。今考えればそうとう暑苦しかったと思います。

さて、それからはすったもんだありながらいろいろな飲食店を転々として、やっぱり商売やるんやったら東京やで、と8年前に東京に出てきて先輩と板橋にお店をつくり、ついにおととし、肖像権訴えられたら逆に嬉しい!くらいの気持ちで恋人の名前をつけたお店を巣鴨にオープンすることができたのです。今のとこは大丈夫ですが。

で、このお店で不定期ながらライブをやってもらえる、って、目標がかなったというか、それは人のご縁のおかげなのですが、そして、ディランの曲までやってもらえるって。ホンマに嬉しいです。

というわけで、521日の土曜日の19時から、大塚音楽祭に協力するお店として、ライブをやります。

まつい よしこさん(キーボードとボーカル)杉山 茂生さん(ベース)

デュオでの演奏、ジャズ、ボサノバですね。

ミュージックチャージなどはいらないですが、投げ銭でやろうと、アメリカ的に、ですね。

だから、いっぱいのあなたに来てもらいたいんですよね。あの時の思い出が、521日にまた見れますように。

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…. After the event

すみません、すみません、唐突に見習い一号よりレポートします。

なにがって、そうです。昨日は、店主が渋谷に、ボブ・ディランのライブへ行ってきました。

数日前からfacebookの投稿なんかから、テンションあがっていく感じが見受けられましたが。

・・・・・そうとう、満足した、らしいです^^20160405_1

普段は聞かれないと話さないボブな話題ですが、今日は少し積極的に、話している気がします。ちょっとだけど。

そのテンションが、もしかするとしばらく継続する、かもしれません。(こっそりと、かもですが)

ディランな皆様、よかったら巣鴨で店主と盛り上がってくださいね。

あ、ワインの話も!

なぜって今日のエネディナ、いつにもまして!美味しかった、のです。(ごめんなさい、ちょっとエチケット傷入りです)

注いだときからグラスに溜まる、ブラックチェリーの香り。飲んだ第一印象はきゅっとしたフルーツな酸、その先にいろんな味がたくさん。スパイスがいくつか。とりわけパテにぴったり。

20160405_2お皿が開いてのんびりすると、ワインは表情を変えて、落ち着いた別の味わいが感じられてくる。最初は自分が見つけられなかった、厚みや味の深さが見えてきたような。。。わくわく。

緑のスペインと言われる北西部のビエルソから、サンタクロースみたいなおひげのラウル・ペレスが地葡萄メンシアで作るワインです。

グラスでお出ししています。

よろしければお試しくださいね。

エネディナ・ビネドス・ビエホス [2012] ラウル・ペレス&パブロ・フリアス
一杯だけでもお気軽に^^。

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ジョアンナのビジョン

言葉の響きが最高に格好良く僕には感じられる、1番最初に書きたかったDylanの歌。

15から何となーくつき合ってきた彼について、そろそろ真剣に向き合う時がきたのかなと。

そもそもJohannaっていう名前の由来から知らないとですね。

Johannaっていうのは女性の名前で、中世のラテン語から由来していて、もともとはJoannaだったらしい。

そしてさらに時代は遡って古代ギリシャ語、さらに下ってヘブライ語がその起源であると。

その意味は”God is gracious”(神のご慈悲)で、これを知っただけで、あー、やはりDylanはユダヤ人で、ユダヤ教、宗教的色彩が一気にこの歌は帯びてくるのかと。

彼はこの歌を24歳の時に書いています。

宗教に根ざした歌を書く、その行為は日本人的にはなかなかない感覚ではないかなと。

西洋人的な考え方が芸術表現になっているんだなぁ。

まぁ僕の思い込みかもしれませんが、西洋人のバックボーンは、キリスト教、ユダヤ教に大きく支えられているんだって。

日本人のミュージシャンが、仏教や、神道について若いうちからそれを歌詞にしている人がいるのかなぁと考えてみると、ソウル・フラワー・ユニオンが、アイヌや、日本の八百万信仰をモチーフにした歌をつくっていたなと思い出してみたり。

ここでさらにvisionの意味を英英辞典を使って調べてみると、、、。

1.an idea of what you think something should be like

2.something that you seem to see as part of a powerful religious experience

visionsなので可算名詞であると考えまして。で、でてきたのがこの2つ。

2の崇高な宗教的な体験の一部として何かを知覚する、ってゆう意味が、Johanna=God is gracious(神のご慈悲)とゆうところからもしっくりきますかね。

Johanna=神のご慈悲としての、Visions=神聖な体験をできる具体的なもの、を、Dylanのフィルターを通じて、この歌で描いていたんだ。

20年以上彼を追っかけ続けて、初めて感じました。そして、彼はやめられないと再認識しました。

でも、Dylanの歌はあなたがその意味を決めて下さいね。

https://itunes.apple.com/us/album/visions-of-johanna/id178049863?i=178050256

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