ボブと僕

ちょっと今日の話は長くなりますので、面倒くさい人は絶対読まないで下さい。

そもそも、何で僕がお店の名前に「ボブ・ディラン」をつけているのか?ってことを話そうと思います。

まず、僕とディランの出会いは156才までさかのぼります。

洋楽を聞けば女の子にモテるんちゃうか?ってめちゃくちゃ単純な発想でした、最初は。で、当時僕のまわりではやっていたのが、「ガンズ・アンド・ローゼズ」「ボン・ジョヴィ」とか、「UB40」とかでした。「ビートルズ」や「カーペンターズ」はみんな知ってるから、あんまり目立たれへんなあとか考えながら、あるときテレビを見ていると、武田鉄也が何やらめちゃくちゃ美しい英語の歌を歌っていたのでした。で、その作詞・作曲にボブ・ディランって書いてあって、もしかして僕が聴かなあかん音楽はこれかもしれん、と思って翌日、レコード屋でディランのベスト盤を買ったんですよ。

で、家に帰って聴いたら「なんか暗いなー、だみ声で全然ぴんとこーへんわー」ってゆうのが第1印象でした。

「これ、ちゃうかも?」ってとりあえず疑心暗鬼になりながらも、聴き進めていったんですよね、とりあえず。

そしたら、ある曲でしびれちゃったんですよね。

Like A Rolling Stone

ホンマに今まで聴いたことのない感じの歌でした、、、。圧倒されました。歌詞を見てさらに驚きました。なんじやこりゃってね。めちゃくちゃカッコええやんけって。

そこからは恋する乙女でした。

手当たり次第に彼のCDを買いまくり、これがまた大変やったんです、もうすでに30年以上のキャリアがあったので、、、。

時効やからええと思うんですけど、当時絶対に勝てるパチン○に朝一から通い、それから学校に行くっていう生活をしていました。親は知らないのはずなので、うちの親を知っている人は言わないで下さいね。

で、それで稼いだお金を全部彼のCDを買うのに使うと。

またさらにやっかいなことに、ディランって、ライブではオリジナルと全然違う演奏をするんですよ。

オリジナルのCDではイマイチやなーって思ってた曲でも、ライブになるとめちゃくちゃカッコいい曲になってたりすることがよくあるんですよ。

こうなるとやばいです。何がやばいって、そういう音源は、公式に発売されているわけではなく、海賊盤として大阪の日本橋や、心斎橋の怪しーいレコード屋で売られているわけですよ。そして、足元を見られます。高いです。お金をいっぱい使いました。恋してしまったので仕方がないのですが、、、。

で、やっぱり聴いていくうちに思ったんですよ。彼の言ってることをもっとわかるようになりたいって。英語を勉強せなあかんって。

それからめちゃくちゃ英語の勉強しました。でもね、結論から言いますと、英語勉強しても全然彼の歌っていることなんてわかれへんかったです。ただ、英語がわかるようになればなるほど、僕は催眠術にかけられていきました。

「ホンマカッコええ!」

教祖様ですね。彼が何をしようともオッケーって。

その恋心は僕にはじめての海外生活をさせるほど大きくなりました。

アメリカに彼を追いかけに行ったのです。

色んなとこに行きました。

武道館のような大きなホール、フットボール・スタジアム、ビーチであったライブは終電をのがして、そのまま砂浜に寝そべって朝を迎えたこともあったり。

一番感動したのは200人くらい入ったらいっぱいいっぱいの小さなクラブでのシークレット・ギグにもぐりこむことができた時でした。

アメリカの人は優しくて、僕が熱狂的なディラン・ファンってわかると、前の方に行けよとみんな言ってくれたのです。おかげで顔のしわがわかるくらいの距離で、気絶するくらいに騒ぎました。

で、アメリカに行ってた時に、色んなクラブやライブ・ハウスに行ったんですよね。そしたら、そこでは、人種や、おとな、こども、おじいちゃん、おばあちゃん、わけへだてなくみんな音楽を楽しんでいる。そして、ミュージシャンの人もみんなめちゃくちゃ楽しそうなんですよ。

なんかその時に「ビビっ」ときたんですよね。僕がやりたいことはこういうことなんちゃうかと。みんなが楽しそうな顔してんのを見るのは、ホンマに幸せやなーって。

で、日本に帰ってきたら履歴書をカバンに数枚ほうりこみ、目につくライブハウスに片っ端から入って、雇ってくれーって。僕は将来ライブハウスをつくりたいんやーって。今考えればそうとう暑苦しかったと思います。

さて、それからはすったもんだありながらいろいろな飲食店を転々として、やっぱり商売やるんやったら東京やで、と8年前に東京に出てきて先輩と板橋にお店をつくり、ついにおととし、肖像権訴えられたら逆に嬉しい!くらいの気持ちで恋人の名前をつけたお店を巣鴨にオープンすることができたのです。今のとこは大丈夫ですが。

で、このお店で不定期ながらライブをやってもらえる、って、目標がかなったというか、それは人のご縁のおかげなのですが、そして、ディランの曲までやってもらえるって。ホンマに嬉しいです。

というわけで、521日の土曜日の19時から、大塚音楽祭に協力するお店として、ライブをやります。

まつい よしこさん(キーボードとボーカル)杉山 茂生さん(ベース)

デュオでの演奏、ジャズ、ボサノバですね。

ミュージックチャージなどはいらないですが、投げ銭でやろうと、アメリカ的に、ですね。

だから、いっぱいのあなたに来てもらいたいんですよね。あの時の思い出が、521日にまた見れますように。

このブログを読んで私に会いたくなった方は、

ワインとフルーツカクテルとボブ・ディランの店「MyLan」でお待ちしております。

170-0002
東京都豊島区巣鴨2-3-5
第二日東ビル301号

050-5891-4791

Facebookページ

…. After the event

すみません、すみません、唐突に見習い一号よりレポートします。

なにがって、そうです。昨日は、店主が渋谷に、ボブ・ディランのライブへ行ってきました。

数日前からfacebookの投稿なんかから、テンションあがっていく感じが見受けられましたが。

・・・・・そうとう、満足した、らしいです^^20160405_1

普段は聞かれないと話さないボブな話題ですが、今日は少し積極的に、話している気がします。ちょっとだけど。

そのテンションが、もしかするとしばらく継続する、かもしれません。(こっそりと、かもですが)

ディランな皆様、よかったら巣鴨で店主と盛り上がってくださいね。

あ、ワインの話も!

なぜって今日のエネディナ、いつにもまして!美味しかった、のです。(ごめんなさい、ちょっとエチケット傷入りです)

注いだときからグラスに溜まる、ブラックチェリーの香り。飲んだ第一印象はきゅっとしたフルーツな酸、その先にいろんな味がたくさん。スパイスがいくつか。とりわけパテにぴったり。

20160405_2お皿が開いてのんびりすると、ワインは表情を変えて、落ち着いた別の味わいが感じられてくる。最初は自分が見つけられなかった、厚みや味の深さが見えてきたような。。。わくわく。

緑のスペインと言われる北西部のビエルソから、サンタクロースみたいなおひげのラウル・ペレスが地葡萄メンシアで作るワインです。

グラスでお出ししています。

よろしければお試しくださいね。

エネディナ・ビネドス・ビエホス [2012] ラウル・ペレス&パブロ・フリアス
一杯だけでもお気軽に^^。

ワインとフルーツカクテルとボブ・ディランの店「MyLan」

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